診察室
二度目の術式を終えて、泌尿器科の診察室に行き、先生とお話をする機会をもつことができました。
「痛みはどうですか?まだありますか?」
など、優しく話しかけてくださいました。
僕はこれまで内科や耳鼻科・歯科・皮膚科には行ったことがあるのですが、泌尿器科は初めてだったので、ちょっと敷居が高いような気がしていました。
周りにはたくさんの看護師さんがいらっしゃいましたし、その人たちの前でズボンとパンツを下ろして診察を受けないといけないのかと、恥ずかしさで気が重くなっていました。
しかし、実際は診察室でズボンを下ろすこともなく、最初と術前の座薬を入れられたときだけだったので、安心しました。
今回の件で、僕は先生に、この尿管結石についていくつか質問してみました。
- どうして、このような石ができてしまうのかということ
- 正しい予防法は?
- もしなったときの対処法は?
すると先生はいろいろなことを教えてくださいました。
石は腎臓で作られて排出される為に尿管を通っていって、それが詰まったときに激しい痛みが生じるのだということ。
その通るときに尿管を石が傷つけてしまうので、血尿が出るのだということ。
石の正体はシュウ酸カルシウムという物質だということです。
シュウ酸は主に、ホウレンソウや紅茶・チョコレートなどに多く含まれているのだそうです。
僕の好きなものばかりだったので、ちょっとショックでした。
カルシウムということなので、僕はカルシウムを摂取しないほうがいいのかと尋ねたところ、むしろ逆で、積極的に摂っていったほうがいいのだそうです。
カルシウムは石を排出させる力があるのだそうです。
なので、ほうれん草のおひたしに鰹節をまぶすのは理にかなっているのだそうです。
僕は普段、あまり牛乳や小魚などを摂取しませんが、そのときばかりはどんどん口にしていこうと心に決めました。
そして、オレンジジュースなど柑橘系のジュースを飲むのもいいと聞きました。
石ができる詳しい原因はまだはっきりと分かっていないということでしたが、この石は誰にでも起こりうるもので、そのほとんどが小さいまま尿と一緒に排出されていて、気づかないことが多いのだそうです。
先生自身も尿管結石に苦しんだ経験があるということでした。
僕は先生から、脂っこいものを控えて、もっと運動をするように言われました。
確かに僕は普段から運動不足で脂肪が付きすぎだったように思います。
そして、こまめに水分を摂って尿で排出するよう意識づけることをアドバイスしてもらいました。
水分不足で尿が濃くなりすぎるのは良くないそうです。
もしまたなってしまったら、すぐに連絡をくださいとおっしゃっていただいたので安心しました。
生活習慣も改めないといけないのですね。
僕は普段から病気のことは興味がないですが、こうして実際になってみると、その病気に興味をもつものだと思いました。
この苦い経験を活かして、これからはならないように気をつけていこうと決意しました。